誰にも頼まれていないのに伊東市の観光地を紹介する謎の小説
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伊東妖怪伝 第六章 伊東港
「この事件の元凶さん、今日が何の日かくらい分かってるはずだけど」不審な顔の百合さん。
そう、今日は八月十日。伊東港で按針祭の花火大会がある。
揺れるボートに必死に捕まる。海坊主が本格的な嵐を起こす前に伊東港へ…ところで海坊主が作る波や風は当然海坊主の方から来るんだから、わざわざボートを逃がしていることになるんじゃないか?頭の弱い妖怪さんで良かった。
川奈沖を通過すると、海賊船のペイントをした遊覧船が慌てて向きを変えた。「何あれぇっ!」と女の子が叫ぶのが聞こえる。甲板に双眼鏡でこちらを眺めている人の姿が見える。海賊船だったら、海坊主くらい退治して下さいな。
0220-thumb.jpg
やっと、伊東港の離岸堤が見えてきた。その隙間へボートを入れて…後ろの海坊主は?やった、百合さんの作戦通り!通れない!
海坊主を見て一斉に固まった海水浴客達が一斉に叫んで逃げていく。ゴムボートやビーチボールが散乱する。「何あれぇっ!」だから海坊主だってば。
と見ている間に、ごりごりごりっと離岸堤が崩れだした!え、作戦失敗?
「点火して!」と百合さんが携帯に絶叫する。すぐに離岸堤の仕掛け花火とスターマインが一斉に火を噴いた!
ぐああああっ!と聞いたことも無いような声。あ、大蛇の時に一度聞いたね。
海坊主の巨体が吹っ飛び、血しぶきが散乱する。昼の花火も迫力あるねぇ。辺りが黒い肉やらどす黒い血やらでぐちゃぐちゃになる。シーシェパードが見たら勘違いして怒りそうだ。
 ボートを陸につけオレンジビーチに上がると、血まみれの海を見て海水浴客がぶつくさ言いながら帰っていく。
…最近、観光課の職員なのに観光客を減らしている気がするなぁ。

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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

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