誰にも頼まれていないのに伊東市の観光地を紹介する謎の小説
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伊東妖怪伝 第八章 柏峠
ヘリが追いついた…というより天狗が速度を落としたようだ。まあ結局、誘導されてる感じ?木々を超えて柏峠へ。この暑いのに色んな所へ行かせる妖怪さんだ。開けた場所に一本松。あれが天狗の住処か。
降下する天狗、降下するヘリ。と、突然、松の枝が槍のように伸びてヘリのプロペラを貫いた!
p8064631-500x375.jpg「ああっ!」バランスを失って落ちていく私達の目に、天狗のにやけた顔が映った。
がたんがたん、と音を立てて不時着、あちこち痛む体でヘリから這い出す私達。
「もう飛べないぞ」とぼやく操縦士。
「おうち帰れないよぉ」と泣き言を言う美香。とりあえず、おうちより命の心配してね。
「勝負あったな」と一本松の上で仁王立ち、不敵な笑みの天狗。どうにかしたいけど、近づいたらまた枝で攻撃されてしまう…
「勝負?これからよ」…百合さん、なんで天狗に負けないくらい不敵な笑みなんですか?なんかヘリの座席の下から妙なものを取り出して、
「これ、ちょっと黙ってもらってきたの。花火玉」
…盗んだってことね。
「ほほお。投げつけるつもりか。当たらぬと思うがな」確かに、天狗の飛行速度なら普通に投げたらよけられるだけだろう。
さっとライターで導火線に火をつける百合さん。すぐに片手で背後の私と美香にサイン。…なるほど、そういうことね。
花火玉を上に投げる百合さん。美香が長い髪を揺らしつつ、飛び上がって玉を打つ…ふりをする。
よけようとする天狗、その顔にとまどいが。
すかさず私がアタック、高い鼻に花火玉が命中!見事な時間差攻撃!
ばああん!という轟音と共に天狗の体は跡形も無くなり一本松が燃え上がる!
「バレー部なめんなぁぁぁぁぁ!!!!!」
雄叫びを上げる私の横で、冷静に携帯で消防車を呼ぶ百合さん、「よかったねぇ」とのんびり微笑む美香。…たまに私が見せ場作ったんだから、もうちょい盛り上がってよ。

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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

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