誰にも頼まれていないのに伊東市の観光地を紹介する謎の小説
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伊東駅死番線 第二章 飛行
「なっ?」列車が宙に浮いた。美香が思いきりこける。
「痛いよぉ」
「痛いくらいで済めばいいけど…」
窓の外には駅長や市長の驚いた顔。その横に驚いてるだろうけど変わって見えないゆるキャラの顔。お子様達は空飛ぶ列車を見てむしろはしゃいでしまっている。
見上げる人々の顔が急速に小さくなってゆく。「どこまで登るのぉ」
ホームの屋根、更に伊東駅が小さくなってゆく。伊東駅周辺の地図を見ているようだ。
列車は西へと飛行しだす。徐々に下降してきた。緑の木で書いた「丸山公園」の文字が見えた。もう人家は少なくなってくる。
更に西へ、大平の森。森の中のハイキングコースで、リュックを背負った人たちが電車をぽかんと見上げている。
0154.jpgそして、嫌な思い出の残る柏峠へ。別に見せてくれなくてもいいのに、燃え尽きた一本松がよく見えるところまで列車は下降した。黒焦げの中で、天狗の遺体はやはりどれか見分けがつかない。そこから電車は南へ向きを変えた。
細長い松川湖に奥野ダムが見えてきた。釣人達がこちらを見上げて指を差し、何か叫んでいる。
伊東カントリークラブのグリーンを超える。ゴルファー達がボールの行方よりも電車を見ている。
更に、大室山へ。壊れたリフトの辺りでまた下降する。大蛇の死体は片づけたらしいが、芝生が血でどす黒く汚れている。
0185.jpg
「見たくもないものばかり見せるし」
「それに、妙に大回りなルートね」と冷静に分析する百合さん。
大室山から北上して…
何者かが瞳を開いてしまったらしい『伊豆の瞳』一碧湖へ!

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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

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