誰にも頼まれていないのに伊東市の観光地を紹介する謎の小説
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伊東沖海戦 第八章 終曲
工事
翌日、松川河口。今日もいい天気。なぎさ橋が無くなっても、寄せては返す波は変わらない。楽しげに舞うカモメ達もそのままだ。桟橋で呑気に釣り糸を垂れる釣り人達も。昨日のなぎさ橋の残骸を、重機が片づけているのが見える。偽物のサンブエナベンツーラ号は、本物が生まれた場所で潰え去った。
今回の被害。伊東マリンタウンが壊滅。なぎさ橋が壊滅。手石島が行方不明。
「これで本当に終わったんですよね?」と私が質問すると
「ううん、なんかまだ出そうな予感がするけど」と心配性の百合さん。
「で、海野さんとの仲はどうやって始まったんですかぁ?」混ぜ返す美香。
「…なんで、そんな話題になるのよ」
「だって、あそこで海野さん手を振ってるからぁ」
「あ、はーい!今行きまーす!」
「え、ちょっと」と止めるのも聞かず、慌てて走っていく百合さん。ああいうキャラだったかしらん。
べたべたくっ付いてにこにこ話す二人。完全に私達を忘れてる。
「…百合さんが何となく美香に似てきたような気が」
「何それぇ」
「私も妖怪さんには好かれるんだけどねぇ」
「私も八重姫ちゃんにはくっ付かれるんだけどねぇ」
いつも百合さんに頼りまくってるから、めちゃくちゃ年上のような気がしてたけど。考えてみたら百合さんもまだ二十代前半、普通の女の子だったんだ。
頼ってばかりいないで伊東を守れるように、私もまた頑張っていこう。

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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

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